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12月26日 高校演劇っていったいどういうこと?
こんばんは、サナです。今日四国大会が終わり、やっと山口に帰ってきました。長旅お疲れ様でした…片岡先生、ありがとうございました!
今日は、9つの作品の中から3つの作品についての感想を上演順に書こうと思います。かなり長いですが、ご了承ください。

上演2:徳島県立鳴門高等学校演劇部「その街の高校生」

「生きてるって、ひどいことやな」
皆さん、「震災」と聞いて真っ先に思い浮かんだものは何ですか?多くの方はきっと記憶に新しい「東日本大震災」が思い浮かんだことだと思います。しかし、この作品で描かれている「震災」は、「東日本大震災」ではありません。今の高校生が生まれる前に起きた、「阪神淡路大震災」です。
主人公は、阪神淡路大震災で友人などを亡くした女性の先生です。その先生は、係で防災マップを作っています。東日本大震災が起こり、日本人の防災に関する意識は高まっています。そんな中、先生は防災マップを作っていました。「阪神淡路大震災」を経験した者の使命です。
18年経った神戸に、震災当時の面影はもうありません。あるのは、たくさんのお店やビルなどです。震災から復興し、変わり果てた神戸のように、私たちの生活はどんどん便利になっています。もう、パソコンや携帯電話がなかった時代の面影などありません。むしろ、現代の人たちにとっては、「ある」ことが当たり前。神戸だって「都会」が当たり前なのです。
こんな状況を、18年前に震災で亡くなった先生の友人は、幽霊となってみました。友人たちは、成長に驚くとともに、悲しみました。あの日のことを忘れているような気がして。
現代の高校生は、阪神淡路大震災後に生まれました。だからこそ、身近な「震災」といえば東日本大震災です。しかし、東日本大震災後に生まれた高校生もいずれ出てきます。知らないからしょうがない、で終わらせてよいのでしょうか。
人はたくさんのことを経験します。限界のある人間の記憶…限界があるから忘れてしまう、で終わらせるわけにはいかない問題ですよね。
この経験は、未来に語り継いでいかなければいけません。今、防災意識が高まり、皆で防災について考える機会が増えていますよね。しかし、そんなに大切なことが人間の記憶に限界が来て消えていいのでしょうか。
この経験を消さないために、もう一度状況を再現するなんてことはできません。私たちができること、それは未来に語り継いでいくことです。阪神淡路大震災も、東日本大震災も、忘れてはいけません。それを忘れ、のうのうと生きている私たちの残酷さを改めて思い知りました。

上演5:愛媛県立川之江高等学校演劇部「読書感想文戦争」

「言葉は不思議」「書いた言葉が私の思い」
読書感想文というと、夏休みの宿題として多くの小中高校生が悩み、苦しむ課題の1つですよね。このお話はそんな読書感想文を巡っての先生と生徒の会話が描かれています。
読書感想文の書き方は、年を重ねるごとに意識しなくなってきますよね。しかし、この作品のおかげで読書感想文の書き方をもう一度見直すことができました。
この作品には、読書感想文だけが問題ではありません。謹慎処分を受けた男の子の問題があります。
その男の子の問題についてクラスではアンケートがありました。しかし、主人公のあいはそのアンケートに問題については何も知らないと答えました。彼女は答えた人はいないと思っていましたが、答えた人から話を聞いたという先生の言葉を聞いた後、聞いた話を先生に向けて話していました。
アンケートに何か書くと、先生から呼び出されて話を聞かれる、という恐怖から何も知らないと嘘をつくことは皆さんにも一度や二度はあると思います。また、風のうわさを書いていいのか、ということを悩むこともあると思います。
私も話を聞かれるという恐怖から知っていることがあってもアンケートに知らないと答えることがあるため、偉そうな口は叩けませんが、これだけは言わせてください。その一言がその事件を動かすこともあるのです。風のうわさであれ、無駄な一言は一つもありません。
また、普段の生活態度が悪い人はよくやってもいない罪をかぶせられますよね。そこには、確かにかぶせる人、かぶされる人のほかに、それを黙ってみている人が存在します。黙ってみるだけ、無罪を晴らしたいという思いがあったとしても言えない助けたいという言葉…。人に言われて自分がはっとし、いきなり話し出すというのは本当に悪いことだと思います。
何もしていないというのに罪をかぶされる…。しかし、それを止める人は少ない。いや、いないといってもいいくらいです。まさに、同じ地球に存在しているというのに、まるで一人一人が違う地球に存在しているかのようですよね、今の世の中って。実に生活しにくい世の中になったなぁと感じました。
最後に。この作品より。読書感想文は、国語の総合格闘技だそうですよ。

上演8:香川県立観音寺第一高等学校演劇部「問題の無い私たち」
「誰のために演劇しよん?」
高校演劇って、いったい何なのでしょう。高校生が演じるから高校演劇?いや、そんなことはありません。高校演劇という一つのジャンルが存在している意味を考えさせられる作品でした。
演劇を自分がやろうと思った意味を初心に帰って考えてみました。話すと長くなるため省略しますが、演劇をなぜ楽しみ、何のために劇を演じるのかなど、いろいろなことを考えてみました。観ながら考えてもいたため、頭がパンクしそうでした。今でも考えているため、パンク寸前です。
作品のテーマ、勝ちにこだわる理由、演劇をやる意味…。演劇をやるにあたって考えるべきものはたくさんありますよね。しかし、皆さん肝心なところを忘れてはいけません。高校演劇って、なんですか?なぜ演劇をするのですか?
芝居って、やはり観客をひきつけることや楽しませることが大事なことだと思います。もちろん、脚本も演出も発生も大切です。しかし、一番大切なのは、観客を楽しませることよりもまず「自分が楽しむこと」だと思います。自分が本当に楽しければ、自分がその舞台で生きていれば、観客に笑顔は自然とうつっていくものだと思います。
また、実はこの作品には、高校演劇に関してだけでなく、福島の原発事故の問題も絡んでいます。
放射能の汚染を恐れて香川に引っ越してきた男子生徒。安全な香川で暮らしていますが、いつかは東京に戻るのかもしれません。彼は、香川に引っ越してきた後も放射能関連のニュースをずっと見ていました。放射能汚染を避けるためにきた香川…。放射能は消えません。しかし、彼は東京へ帰りたいと思っています。
また、心臓の病気を持った弟を持つ女子生徒がいました。彼女が何をできるようになっても喜んでくれない親。しかし、弟にできることが増えていくと喜ぶ親。
自分の存在を否定されているようですよね、自分がこの状況に立たされたら。私はそう思います。しかし、心の片隅で自分は愛されている、そう思います。愛されていなければきっと病気の弟を助けるために売り出しているかもしれません。そんな怖いことが今起こらないという確証はどこにもありません。しかし、家の子供として生きている。つまり、その家の子として存在することを許されている、つまり愛されている証拠です。
高校演劇とは、何なのか。また、親や福島の原発事故について考えさせられる作品でした。

ここで、四国大会の結果をお知らせします。
1位:愛媛県立松山東高等学校演劇部「夕暮れに子犬を拾う」
2位:香川県立観音寺第一高等学校演劇部「問題の無い私たち」
3位:徳島県立富岡東高等学校羽ノ浦校演劇部「夜帰(やき)」
創作脚本:香川県立丸亀高等学校演劇部「鬼ぃさんといっしょ」

皆さまお疲れ様でした!そして、全国行きが決まった学校の皆さん、おめでとうございます!
本当に素晴らしい作品ばかりでした!ありがとうございました。
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【2013/12/27 01:01】 | 観劇メモ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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