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2012年山口県高等学校演劇大会 結果&審査員講評
最優秀校(上演順)
 山口県立新南陽高校「、それでもカメは歩み続ける」
 山口県立防府西高等学校「ジンジャーエール!」
 山口県立華陵高等学校「われのみそしる」

創作脚本賞
 「Life is ... 」肌色 雲(衛藤恵先生)

審査員
 篠崎光正先生 松田勲先生 河村彩乃先生

講師、篠崎光正先生の講評

全体講評
 ①自分の役の人物が本音を言うときは、なかなか演劇的にならないことを心しておく。
  観客は感情移入をしたがっている。その思いを感じながら、創っていく。
  本音を言うのは、特別なシーンだけ。(他のキャストが誰もいないときにぼそっとなど)
  最初の本読みのときに、本音のシーンをマークしておくこと。
  役の人物作りに励むと本音を忘れてしまいがち。

 ②観客は想像の世界を楽しみたい。イメージを膨らませたい。
  無限の広がりを持たせる。

 ③道具は、直接的にイメージを創るのに有効なものなので、丁寧に作る。
  ただやりすぎるとイメージをふくらませるのが窮屈になるので、注意。

 ④イメージの都合を優先!
  ・衣裳 着替える暇がないから同じような衣裳をずっと着るというのは、作り手の都合。
  作り手の都合創らない。イメージの都合を優先する。
  日本の伝統的な早替え(衣裳を仮縫い状態でぬい、ひっぱるとぬげるようにする)など工夫を。
  ・出はけ 下手から出たから、下手から登場ではなく、どういうイメージのところから登場するかを優先。

 ⑤心をやりとりする
  「ここで好きになった」などの瞬間を舞台で展開する。
  心の動きを舞台で表現する。

 ⑥道具は舞台端と平行に置くより、斜めにふって使う。
  置き方で、魅力的な道具に変わる。

 ⑦受け芝居を疎かにしない。
  台詞を言っていない人(受けの演技)がリアリティを創る。

 ⑧客いじり 条件=8割以上入った客席
       客いじりの前にキャストが一回客席を走り回るなど、突然客いじりにいかない。
       ターゲットを孤立させ、リアクションを笑う。

 ⑨稽古は本番! 稽古の稽古にしない。
  稽古のときは、無駄話をやめて、本番2分間分を今日は徹底的に真剣にやる!など。


各校の講評
上演1 山口県立下関南高等学校 藍坂もなか作「OVER THE DREAM」

 台詞が良く通っており、稽古をよくやっているのがわかり、成果はあがっている。
 検討課題としては、友情のドラマが深まっていく変化にもっと注目すること。
 変化を描くことがドラマチックになる。
 ドラマの終わり、友情が深まっているべきなのに、観客の方から見ると、まだよそよそしかった。
 言葉ではなく、人物のどこにその思い、変化が表れるかを考える。
 相手を思いやる演技が足りない。
 仲良くなりたい→もっとこうしたい!を考える。
 おしゃれな登場人物なら、着ていくものも変化するはず。
 物理的な時間を超える、イメージの時間をどう表現するかを考える。
 大道具=イメージを変えるときは、一番大きな物を動かす。
 大道具を主張させすぎない。
 冒頭のスポット芝居は、「何時、どこで?」人物の生活表現の中から性格を描いていく。(語りではダメ)
 ドラマの中での演技 距離の変化・しゃべっていないとき、本音で動きが出る。(受け演技の重要性)

上演2 山口県立新南陽高等学校 羽鳥敦司作「、それでもカメは歩み続ける」

 やろうとしていることは伝わった。
 友情の大事な部分を出していこう=表現につながる。
 道具が雑。もっと丁寧に。思いを入れて作る。(演劇部の部室の使い方、汚れ方、生活の一部として…)
 見る人がさっとイメージできるような作りに。
 しばらくの休部の後、部室に戻るシーン「懐かしさ」時間の経過を表す何かがあった方が良い。
 歌の使い方。最後に鮮明に使うか。1シーン、歌にさくか。
 冒頭のギャグは、エンジンがかかりにくい。本当に友人同士で面白い気分になるよう稽古。
 母の登場から芝居がはっきりし始めた。もっと最初からそういう仕掛けを。

上演3 山口県立防府西高等学校 北見北斗高校演劇部 原案・構成 平田おりえ・新井繁作 淺川美代子潤色 「ジンジャーエール!」

 青春のわかりやすい1ページ。
 情緒芝居になりやすい。(観客に共感を呼びやすい抑制した演技を!)
 演じてる側と観る側の時間差がおきる。
 友情、ほのかな愛情など入っていて、ドラマが拡散している。どこでドラマを集約するかを考える。
 ドラマの線をはっきりする方がメリハリが出る。どれか一つを選んで掘り下げる。
 全体を同じように扱うと、全てが流れてしまう。
 司と実咲の関係は、最初と最後に触れられるだけ。もっと膨らませるなら、二人の関係は更に細かい表現ができる。(台詞はなくても表現することはできる)


上演4 山口県立宇部高等学校 大垣ヤスシ作「ナユタ」

 キャラクターの役割を良く理解して楽しい舞台だった。
 高校生には、父とナユタの愛情を描くのが難しいかもしれない。愛情がマンガチックに表現されていた。
 作品への思いが伝わってきた。
 複数のナユタを登場させるなど、温かい思いや工夫は伝わってきた。
 舞台の道具の工夫はもっとできる。(ナユタが掃除する前と掃除した後の変化。別世界のようにきれいなど)
 語りを中心に展開するからもう少し工夫が必要。
 下手袖からの登場のため、道行きが長く、中央でやっている演技がストップしてしまう。
 ドラマが中央で展開しながら続けられる工夫が欲しかった。

上演5 梅光学院中学校・高等学校 楽静作「独り遊び」

 演劇と小説の違い 小説は本音で書くが、演劇は本音を隠して描く。本音が出せないことが演劇には必要。
 この作品は小説的手法で描かれており、シュールレアリスムの映像作品のようだった。
 演劇的な構造にしないと、観客が考え、心を動かしていくことができなくなる。
 本音を言葉にしないで隠していく工夫を。
 役の人物に入り込んでしまって観客に話していない。独り芝居でも、語る相手は、観客。 
 SE(効果音)も、役の台詞じゃない台詞だと考え、どのタイミングで流すかを工夫する。
 演劇独特のイメージを大切にする。(心の中の表現として「こわいよね……」と言った後から虫の音など)
 役変わり 変わり目を瞬時に。
 小道具の扱いは丁寧に。小道具が落ちていると観客は目線が行き、気になる。
 役の人物になるとき、現実にここにいる人(=観客)と初めて出会っていることを意識して、演技をしながら、観客に話しかける。
 ホリゾント=現実の空間が設定される。 
 大黒を下ろしておくと、無限の空間になる。頭の中のイメージが広がっていく。空間を区切らない。
 転換は可能な限り削る。1秒たりとも無駄にしない。

上演6 山口県立華陵高等学校 フローレス・デラコリーナ作「われのみそしる」

 思い切りの良い上演。役者ひとりひとりが、いろんなことを考え、はっきりとした目的に向かって演技していた。
 若者の成長、社会問題、老人問題など、ストーリーの展開に不要に使われすぎている。
 認知症の親子の様子がリアリティに欠けている。(現実にはあるだろうけど、どろどろした気持ちがどこから湧いてくるのかが見えなかった)
 演劇の中の、物語の部分とドラマを展開させていく部分をよく考える。
 若い人が祖母や母をやるのは限界があるので、ダブル構造という両方とも同じ役者がやり、対立構造をひっくり返して演じるという手法もある。

上演7 山口県立山口中央高等学校 亀尾佳宏作「お葬式」

 子どもを描く際に2つの方法がある。もっと今の年齢であることを利用して。
 ・澄んだ気持ちを使って大切な部分をストレートに表現する。
 ・現実の世代からの視線を使って、客観的に表現。→ 複雑なことが言える。
 テーマとしてのお墓がなんとなく置かれている。
 冒頭棺の前に立っていたが、後ろに立った方が効果的だった。
 客席と絡む、客いじりは、演じている側のリアリティを増してしまうので、かなり覚悟を持って行う。
 ピンスポットで孤立させ、その客の反応を観客に見せる。(正確に会場を沸かせる)

上演8 山口県立宇部中央高等学校 やまもとけいぞう原作 宇部中央高等学校演劇部潤色「ボランケンにようこそ」

 前半 キャストのリアリティを創るために小道具を置いてみる。イメージを膨らませる努力をした方が良かった。想像力を使って、工夫を。
 後半 屋上の動きに関して試行錯誤、細かい動きのやりとりを大切に。
 なぜ、この脚本を選んだのか? 宇部中央高校の答え→キャラが個人の性格にあっていたから。 
 性格にあっているというのは大切なこと。

上演9 下関商業高等学校 肌色雲作「Life is...」
 
 道具を工夫して創っていた。
 抽象的なシーンとリアルなシーンを結びつけていた階段の使用が有効。
 エレべーション(高さ)をとる上で、階段はとても有効な手段。
 階段からはけるとき、下手横に逃げたりしていたが、奥の闇に消えていった方が効果的だった。
 階段を3つ使うなら、それぞれの間を空けた方が良かった。
 BGMはCUTOUTしてから、芝居を創るとか、音量に気を配るとか工夫が必要。
 抽象表現の演技とリアルの演技を両方考えていく。
 精神世界などの抽象表現をする場合は、身体表現も抽象化を考えていく。
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テーマ:演劇・劇団 - ジャンル:学問・文化・芸術

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